アメリカでの生活とアートについて

虹の旗が増えてきている

アメリカはキリスト教の国であるため、とてもはっきりした二元論的な考え方を持っていると思います。ついこの間まで暴動が起こっていたかと思えば、今ではすっかり平和な行進になり、温かいメッセージが街に溢れています。少し外を歩けばBlack lives matterやそれに関連した平和のメッセージを見かけます。

車の上に、青いペンキでBlack lives matterと書かれています。

それに加え、最近は虹の旗が飾られることが増えてきています。虹といえばLGBTのみのシンボルだと思っていましたが、どうもそれだけではなく「多様性」のことも意味するそうです。

おそらく今回のBlack lives matterの一貫として、多様性を大切にしようというメッセージを含めているのではないかと思います。

前のブログでも書いたのですが、子供たちもエッセンシャルワーカーへの感謝として虹を描いて窓に飾っています。

http://yosi-nakamura.com/2020/06/04/love-is-an-action-never-simply-a-feeling-bell-hooks/

私は幼い時に聖書を読んでいたのですが、ノアの洪水の物語では虹が出てきます。そこで神様はノアにもう2度と洪水を起こさないための約束として虹を作ったそうです。

おそらく洪水は「死と再生」を暗示しており、虹は「浄化」の象徴なのだと思います。

もちろん、虹は水滴と太陽光の屈折によって起こる科学的な現象に過ぎません。しかし人間は常に何もないところに意味と物語を作り出してきており、アメリカでも多様性や浄化の象徴として存在しているのでしょう。

ちょうど、私たちの慈悲や思いやりが仏を作り出し、実際にお寺で仏像を見た時に忘れかけていた心を思い起こさせるのと似ています。

だから私は虹だけではなく、仏像、マリア像、お守りなどを見るたびに人々の良心を感じてホッとするものです。