犬を連れて歩く人たちを観察していると、アメリカという国のあり方を感じることができます。ここの犬たちは実に多種多様であり、毎日歩いていても同じ犬に会うことは殆どありません。
犬たちは人間と互いに共存しており、飼い犬たちの歩き方や接し方からも、アメリカに住む人たちの価値観が見えてきます。
また人と犬は言語が異なるからこそ、思いやりや愛情によって結びついており、親子のような関係になっています。
その一方で、同じ人間同士では、共通言語によって複雑な意思伝達、あるいは対等な関係性を模索しています。
しかし私たち人間は同じ言語で話している時でさえ、なかなかお互い完全に理解し合うことができません。
そこには、常に誤解や摩擦が生じますが、それでも対話を諦めないからこそ、何らかしらの価値が生まれるのかもしれません。








